簡単設定のBonjour

 複数のMacをネットワーク化して使いたい時、MacOSXのBonjour(10.3まではRendezvousという名前)機能は非常に簡単で便利です。基本的には「つなぐだけ」で使えます。しかもOSの標準機能だけで。

システム環境設定「共有」

 あらかじめ設定しておくのは、「システム環境設定」の「共有」で、「ファイル共有」「プリンタ共有」など必要な機能にチェックをつけること。あとは複数台のマシンをネットワークハブ(Switching Hub)につなげるだけです。無線ルータでも構いません。その際、インターネットに繋ぐ必要も、別途ルータを用意する必要もありません。マシン同士が勝手に通信してセットアップしてくれます。(もし本当に何も追加したくなければ、1台のAirMac内蔵マシンをハブとして、他のマシンを無線接続する方法もあります。)
<ファイル共有と画面共有の仕方>
 実際に他のマシンに接続するには、10.5以降ではFinderのサイドバーにBonjourでつながっているコンピュータ名が表示されるので、それをクリック。Bonjour対応のNASもここに表示されます。(10.4以前ではサイドバーの「ネットワーク」もしくはメニューバーの「移動」→「ネットワーク」から接続)
 10.5以上では自動的に「ゲスト」扱いで相手のコンピュータに接続して、共有フォルダを表示します。「別名でログイン」ボタンを押し、(相手側の)管理者アカウント名とパスワードを入力すれば、全てのフォルダを見る事もできるようになります。
 (アクセス権を細かく設定したい場合には設定が必要になります。)
bonjour-connect

※画面は10.6 SnowLeopardのもの。接続時にユーザ名・パスワードを保存することができ、次回からは登録したアカウントで自動的にログインするようになります。
 また相手が「画面共有」を許可していれば、そのボタンも表示されます。必要であればアカウント名・パスワードを入力すると相手マシンのデスクトップが自分の画面上に表示され、基本的に全ての機能を制御することができるようになります。
 複数台のマシンを一人で(それが離れた場所にあっても)自在に操作できるので、あるマシンにレンダリングや自動処理などをさせておいて、時々画面を確認しながら自分は手元のマシンで別の作業をする、なんてことが可能になります。
Window-Share

※画面共有を実行中。中央に、別のマシンのデスクトップが表示されています。キーボードショートカットなども全て相手のマシンに伝えられるので、手元にあるのと全く同様に扱えます。(画面の大きさは、相手画面が小さければピクセル等倍、大きければ調整されて表示されます。)
<プリンタ共有>
 プリンタを接続しているマシンで「プリンタ共有」が有効になっていると、他のマシンからもプリンタが使えるようになります。
 システム環境設定「プリントとファクス」のプリンタ一覧で、+ボタンを押すとBonjourで共有されているプリンタが「プリンタ名@マシン名」で表示され、選択・追加できます。
<iChat>
 おまけ機能ですが、Bonjour経由でiChatも使えます。iChatの「iChat」「Bonjourリスト」をクリックすると他のiChatメンバーが表示され、テキストでもビデオでもチャット可能になります。個人的には使いどころが無いのですが、会社の別フロアにいる人と簡単な打ち合わせ、なんてのには便利かもしれません。
 FinalCutPro7に加わったiChatシアターも組み合わせて使えるので、そういう作業をする人には重宝する機能なのかも。

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