気軽に使えるワイヤレスマイク「BOOM X-D」

インタビューなどの撮影に使える、ちょうどいいワイヤレスマイクはないか・・・と探していたところ、「COMICA BOOM X-D」というマイクを見つけました。半年ほど使ってきたので改めてレビュー。

COMICA BOOM X-D

パッケージは意外とコンパクト。ぎゅっと中身が詰まっています。

セットの内容は、送信機x2、受信機x1、送信機マイク用ウィンドジャマーx2、ラベリアマイクx2、各種接続ケーブル、となっています。

BOOM X-Dの良いところ

このBOOM X-Dのいいところは、①送信機が2つついていること、②ラベリアマイクも付属していること、そして③2つの送信機からの音声を「モノラルに結合する」「ステレオのLRに分離する」が選べること、です。送受信器にクリップが付いていて、服や機材に取り付けやすいのもいいですね。

同じような製品はいくつもあるんですが、送信機が1つだけだったり、2つあってもモノラルに結合され分離できなかったりします。そんな中で2つの音声を別々に扱えるというのはとても大きなメリットでした。

バッテリーの持ち

バッテリーはUSB-Cケーブルで充電します。数時間は余裕で持つので、フル充電にしておけば撮影中に困ることはありませんでした。通しで使って使い切ったことがないので不明ですが、5-6時間以上は持つんじゃないかと。

またもし途中で電源切れになったとしても、ポータブルバッテリー等で充電しながら使うことも可能です。「充電してなかったけど急に使うことになった」というときに助かりました(実話)。

音声の質について

音質的な部分では不満はありません。すごく高音質ということはないですが、十分にクリアに録れます。またおそらく送信器(AD)側にリミッターが内蔵されていて、音割れすることはほとんどありませんでした。

ただし遅延は若干あります。ほんの0コンマ何秒の話で、映像と合わせてしまえば気付かないレベル(納品した映像でも指摘されたことは無い)ですが、リアルタイムでモニターしていると少し気になる。実際の音とワイヤレス経由の音とで二重に聞こえはします。

BOOM X-Dの難点

唯一の難点と感じているのは、ICレコーダーと組み合わせた時のノイズです。私が使っているZOOM H1n、H4nの2機種で確認したところ、ICレコーダーのAudio INに接続する段階から、信号にノイズが載ってきます。ワイヤレスの電波が何かしら干渉している音ですが、ほとんどのケースでノイズが発生するので、ICレコーダーに同時録音する場合には神経質になります。

対策として、本体やケーブルを素手で触る、カメラ三脚の金属部分にケーブルを巻き付け接触させる、などでかなり軽減はできました。なんらかのアース的なものが出来ると良いのでしょうが、いわゆるステレオミニのケーブルでは現状どうしようか困っているところ。これに関しては都度確認しながら騙し騙し使っている部分はあります。

ただこれはカメラ直結で繋いで録画する分には影響ないものなので、使い方次第、というところでしょうか。

総評

2万円台で送信機2台のワイヤレスマイクが買える、ということを考えれば結構おすすめです。(実際あるところにおすすめして、そちらのYouTube動画作りにも活用してもらってます。)

今年後半にあったインタビュー収録の場面でも活躍してくれました。ワイヤレス素晴らしい。

ICレコーダーに入るノイズについては悩ましいですが、対策もあるにはあるので、上手い付き合い方を探しましょう、というところかなと。

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