OutlookExpress5からGmailへの移行方法

 いままでこんな古いシステムを現役で使っていた事に驚きですが、職場のメールがOutlook Express 5 (MacOS 9) で管理されていました。一応は使えるものの、POPアクセスを基本としてることもあり「1台でしか」メールの読み書きができませんでした。また写真やMP3などがが添付されてると処理が遅すぎます。
 メール管理を「いつでもどこでも」「快適に」可能にするにはGmailのIMAPアクセスが最適だと判断して、準備期間を踏まえて実用できる状態になったのですが、問題は過去のメールの移行。
 Outlook Express 5もIMAP対応ではあるのですが、受信日時が正しく読み込めず、単一の日付の00:00になってしまいました。ここで例えば過去のメールをGmailの受信フォルダに移動すると、その作業をした日時に変更されてしまう。これは非常に厄介。
 じゃぁ他のメーラー経由で、とは思ったものの、試したNetScapeのメール機能では、Outlookの読み込みには対応していません。OS9対応のメーラー自体、今となってはどう探してよいのやら…
 そこで、一番簡単なのが以下の方法。
 OutlookExpress5 -> 変換 -> Mail -> IMAP -> Gmail
1.まずクラシック環境でOutlookExpressが使えるMacOSXを起動します。
 もし使っていたマシン以外の場合は「ユーザ」の中の「Microsoftユーザーデータ(OutlookExpressのデータがある)」を移して、そっちのOutlookExpressに移しておく。
2.Mailを起動して、IMAP用のGmailアカウントを作っておく。
3.メールボックスの取り込み機能で、OutlookExpressからMailへ読み込む。
 ※この時OutlookExpressが起動するので、OutlookExpressが使える環境が必須になります。
(ここで一度Mailの.mboxファイルになってしまえば最新版のMailでも読み込めます。他のメーラーを使いたい人でも利用できるはずです。)
4.取り込まれたメールを選択して、それぞれGmailの受信メールボックスと送信済メールボックスに移動する。
 するとGmailサーバへのアップロードが始まり、WEB上、ローカルともに全てのメールがGmailに統合されます。
 以上です。OS9のOutlookとOSXのMailの両方が動くマシンが必要なのが、一番ハードル高いですね。ちょうどその移行期間のマシンじゃないとダメなので。
 結果、Mailへの取り込み時に数件ほど日付情報・送信者名の無いメールが出来てしまいましたが、大部分は問題なく読み込めて、Gmailへも移動できました。これでWEB上でもローカルでも、快適なメール管理が可能となります。
※GmailをMailとIMAPで使う場合の便利な設定は、またの機会に。

 いまさらこんな事をする人はほとんどいないでしょうが、この情報が誰かの役に立てば幸いです。

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