Vienna Key(eLicenser)の使い方とBIG BANG ORCHESTRA

Vienna Big Bang Orchestra

高品質なオーケストラ音源のひとつとして Viennna Symphonic Library(VSL)があり、品質とともにお値段も高めなんですが、最近「Tutti限定の」フリー音源として「Big Bang Orchestra」が登場しました。

どのキーを弾いてもフルオーケストラで鳴るというなかなかすごいシロモノですが、これも結構音が良い。本当はSmart Orchestraを買う予定だったんですが(3割引セールが期間終了前に取り下げられてしまったこともあり)とりあえずこのBig Bang Orchestraを使ってみることにしました。

そこで必要なのが、ライセンス認証用のVienna Keyです。

Vienna Key を入手する

Vienna Key

無料のライブラリを使うのにも認証ドングルが必要というのも謎ですが、こちらを購入。

Vienna Key

中身はUSBドングルと簡単な説明書のみ。本家eLisencerと何が違うのかは分かりませんが、Vienna Keyの方が若干安く買えました。(どちらかを持っていれば買い直す必要はないようです)

さて使い始めるにあたってのセットアップは大きく3段階、1. Big Bang Orchestraの購入(無料なので登録のみ)、2. Vienna Key / eLicenserの準備と、3. Big Bang Orchestraのインストールです。

1. Vienna Big Bang Orchestra の購入(登録)

VSLの公式サイトでBig Bang Orchestraを「ADD TO BASKET」し、購入画面へと進みます。※途中「使うにはVienna Keyが必要だよ」と表示されます。

「購入にはログインが必要」ということで、VSLのアカウントが無い場合は指示に従って登録、あとは購入手続きを済ませれば(無料なので支払いの必要もなく)アクティベーションコードが手に入ります。

2. Vienna Key / eLicenser の準備

まずは http://elicenser.net/ にアクセスし、使っているOS用の「eLicenser Control Center」をダウンロード&インストールします。

Vienna Key / eLicenser をUSBポートに挿して、eLicenser Control Centerを起動します。

iLokとは違ってeLicenserのアカウントのようなものを作る必要はありません。「Enter Activation Code」ボタンから、接続しているVienna Keyに対して、先ほど入手したアクティベーションコードを登録します。このあとセットアップが終わるまで、Vienna Keyは挿しっぱなしにしておきましょう。

3. VSL / Big Bang Orchestra周りのインストール

初めてVSLのライブラリを使った身としては、インストールするものがいくつかあり手順も若干複雑で、最初は戸惑いました。

1. 必要なデータのダウンロード

VSLのサイトに戻りログインします。

「MyVSL」のページにて「MyDOWNLOADS」の欄を見ると、ダウンロード可能な諸々が一覧表示されます。

マニュアルやら何やらいっぱいあるので、上のカテゴリー一覧で「Software Installers」「Synchro Library Downloads」の2つ「のみ」にチェックすると見やすくなります。

ダウンロードするのは3つ、「Vienna Download Manager」「Vienna Synchron Player」「Big Bang Orchestra Library Download」です。

2. インストール

Download Manager、Synchron Playerの2つは粛々とインストールします。

続いてDownload Managerを起動、左上の「Add download」ボタンを押し、先ほどダウンロードした3つめの「.vsldownload」ファイルを選択します。

するとライブラリデータのダウンロードが始まり、その後インストール作業へと進みます。

その際ダウンロード先フォルダの選択が求められますが、これはあくまで一時的なファイルの置き場です。インストールの段階で、再度インストール先フォルダの指定をすることになります。

インストールが済めば、セットアップは完了です。

インストール手順の分かりやすさという点では、KOMPLETE(Native Access)の方がだいぶ優れている印象。

3. Synchron Playerの起動

ライブラリはSynchron Playerで動作します。Synchron Player アプリケーションを起動すると(少なくともMac版はスタンドアローンでも動きました)、右のライブラリ・リストに「Big Bang Orchestra」が入っています。ダブルクリックしてロードすればOK。

いやー素晴らしい。鍵盤を弾くだけでフルオーケストラが鳴るのは快感です。Expressionペダルを追加して、Velocity XFを割り当てると更に楽しい。

2台目で使いたいとき

認証キー自体はeLicenserに入っている状態なので、差し替えれば複数のPCで使うことは可能です。

ところが、私の環境ではライブラリデータは外部SSDに入れているんですが、同じ外部SSDを使って2台目のPCでも使おうとしたところ、eLicenserもSynchron Playerも初めて使ったので、やり方が最初わかりませんでした。

単にSynchron Playerをインストールしただけでは、ダウンロードして保存したBig Bang Orchestraのデータを開くことができません。(そもそも「ライブラリを開く」のようなコマンドがありません。)

結論から言うと、2台目でも、Synchron Playerに加えて「eLicenser Control Center、Download Managerをインストールしておく」ことが必須です。

その上で(もちろんVienna Keyを挿しておいて)Download Managerから上記の手順でインストールまで進み、(ライブラリのデータ自体はもうあるので)外せるチェックは全部外し、グレーアウトしている「Patches」のみインストールすることで使えるようになります。

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