Canon EOS R5 の便利な機能

これまでずっとCanon EOS 5D mark IV(以下5D4)をメインカメラにしてきましたが、思うところありEOS R5を買いました。なかなか高価なので気軽な買い物ではありませんが、単に高画質なだけでなく、いくつか凄く気に入った機能があったのでご紹介します。話題としてはEOS R6と共通のものも多いかと。

EVF – 電子ビューファインダーが良い

見映えはもちろんしっかりしています。その上での話。

まずファインダーの表示設定が2種類から選べます。ひとつは、ファインダー画像(レンズで見ている視野)を画面一杯に広げて各種設定をオーバーレイ。もうひとつは、視野を少し小さく表示して、設定情報をその周りに表示。全体像を見渡しやすいので、私は後者に設定しています。

画面内に水平器を表示出来るのもよいです。5D4でもファインダー内水平器はありましたが、どうしても視野が暗い場面では見にくかった。これがしっかり(緑と赤の)色付きラインで表示されるので、いつでも見やすいです。

そして何より凄いのが、カメラを縦に持ち替えるとファインダー内の表示も縦になること。縦をたくさん使うときには便利そうです。

さらに、話がオートフォーカス絡みに飛んじゃいますが、AFポイント指定も(設定すれば)縦横別に扱うことが可能です。例えば人物撮影など縦構図・横構図で合わせる場所が変わる場合でも、柔軟に対応できる。縦横変えながら撮る時に、顔のあたりに合わせるためにAFポイントを移動する必要があって、めんどくさかったんですよね。(←顔・瞳認識が有能なので、それすら意識しなくて良くなるかもしれない。)

ワイヤレス機能が充実してる

5D4から付くようになったワイヤレス機能が更に充実しています。その中でも頻繁に使うスマートフォン/タブレットとの接続について紹介。

5D4ではWi-Fi接続のみでしたが、R5ではBluetoothで常時接続しておけるようになりました。これにより、Bluetoothの接続設定だけしておけば、あとはスマートフォン側(Canon Camera Connectアプリ)からの操作だけでカメラのWi-Fi機能を起動させ接続ができます。

しかもWi-Fi接続先の切り替えもアプリにお任せでOK。(iPhone、iPadでテスト) 以前は「カメラでWi-Fiを起動→iPhoneで接続先をカメラに手動切り替え→アプリを起動」と手間がかかっていたものが、Camera Connectアプリ内で「画像一覧」や「ライブビュー撮影」などのアイコンをタップするだけ。すごく手軽です。接続スピードも速くなったような。

更に凄いのが、カメラ本体の電源がOFFの状態でも、Bluetooth接続されていればWi-Fi機能を呼び出せて、撮影画像の確認が可能なこと。撮影後にカメラをカバンにしまっていても「本体に一切触ることなく」画像の確認やスマートフォンへのダウンロードが可能です。めちゃくちゃ便利。

ちなみに常時接続といっても、すごくバッテリーを消費するということもないので、毎日のようにカメラを使うならONにしっぱなしでも全然問題ないな、という印象です。

GPS機能はひと手間増えたけど許容内

画像に現在地の位置情報を埋め込めるGPS機能。5D4に備わっていた内臓GPSレシーバーの機能は無くなってしまいました。

割と活用してたので残念ですが、代わりにスマートフォンと連携しての座標取得が可能です。Camera Connectアプリの操作が必要なためひと手間かかりますが、屋内や地下でも使えるようになったという面ではプラス要素。

ボタン類の使い勝手が良くなった印象

これ、何が変わったのかうまく説明できないんですが、最初にいじり出したその瞬間から、ボタン類やカスタマイズした感触が良いんです。何か直感として良いんですが、何が違うんだろう?

ちなみに写真モード/動画モードそれぞれに対してボタンのカスタマイズが可能です。カメラのモード切り替えも以前以上に明確に分けられてる感じなので、写真と動画を頻繁に切り替えながら使う場合には慣れが必要だなと思いました。

120p動画はいいぞ

4K、Full-HDでの120p(ハイフレームレート)動画の撮影が可能です。ボディ内手ぶれ補正もあるので、割と気軽に撮って試せます。ただスローモーションになっただけなのに、なんでこんなに綺麗なんだろう、というシーンがたくさんあります。

古い他社製レンズとの相性に注意

アダプターを付ければEFレンズ群も使用可能

自分の環境で試したところ、古いSIGMAレンズでいくつか不具合が出ています。

厄介なところでは、85mm F1.4 DG(Artとかの最近のものではない)の使用中にレンズ光学補正をONにしていると、同心円状の黒い模様が入ってしまうこと。(RAW画像には異常なし/これは5D4の頃からあった) またはっきり確認してませんが、自動露出の場合に露出が低めになって写ってしまう印象があります。

もうひとつは12-24mm F4.5-5.6 DG(旧タイプ)を付けた際に、IS(ボディ内手ぶれ補正)が誤作動して振動しまくってしまうこと。ISをOFFにして使う、という対処が必要です。

以上、紹介しきれないことの方がはるかに多いですが、あまり他のレビューで書かれてないことを中心にご紹介でした。

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