PCで使うポインティングデバイスとしては、マウス派、トラックボール派、トラックパッド派がそれぞれいると思います。で、どうもあまり仲間がいないようなんですが、私はトラックボールとトラックパッドを併用しています。
左手トラックボール+右手トラックパッドの使い分け
私は右利きですが、長いこと使ってきて、左手でトラックボールを、右手でトラックパッドを使うのが一番しっくりきています。少なくとも5年以上はこのスタイル。
まず前提として、Macはトラックパッドがとても便利に使えるせいで、OSX 10.5くらいの頃からは基本的にはマウスは使っていません。画面(仮想デスクトップ)の切り替えやスクロールもとても滑らか。BetterTouchToolも合わせれば、実に多種多様な操作を組み込めます。
じゃぁトラックボールは?というと、説明が難しいんですが、マウスポインタの移動(特に精度を問わないもの)は左手でやるのが心地いいんです。スクロールも、滑らかさは落ちるものの、なんだかんだ左手でやることも多いです。
10キーを使う場合には、左手10キーが馴染めず右手はそっちへ、左手でポインティングデバイス、という習慣が付いているせいかもしれません。
また利き手が右なので、キーボード(文字)を打ったり、キーボード(MIDI鍵盤)を弾いたりするのも右手優先となり、やっぱり左手が空いていて、一通りのマウスポインタの移動やスクロールなどは左手でこなしてしまえると便利、という事情もあります。特にショートカットキーを多用しながらマウスポインタも動かす、なんて時にはとても重宝しています。
トラックボールとトラックパッドの合わせ技
使い分けだけでなく、左右の手を同時に使って操作していることもありまして、右手で画面をスクロールしながら、左手でマウスポインタを動かす、というのを実は結構やっています。これが意外と快適なんです。
また特に顕著なのが仮想デスクトップの切り替え時で、右手でトラックパッドを左右スワイプして切り替えながら、左手で移動先のページの目的の場所に向かってマウスポインタを移動させる、なんてことも、複数のアプリケーションを画面ごと切り替えながら作業している時なんかによくやっていました。(実は無意識でやっていたため最近気付きました…)
トラックボールだけではスワイプはできず、トラックパッドだけでは操作がワンテンポ遅れる(途中で一呼吸おく必要がある)動作が、トラックボールとトラックパッドを合わせて使うことで、とても快適に行えます。
あるファイルをドラッグし始めて、「あ、持っていく先は別のデスクトップだった!」なんて時も、両手ならスムーズに行えるんです。
おすすめトラックボール
据え置き型であること、値段がそれなりにすることが許せるなら、KensingtonのExpert Mouseはとても良いです。大きいボールが滑らかに回り、無駄にナデナデして転がしたくなる気持ち良さ。そして5年保証!サポート体制もとても良かった(→過去記事)ので本当に買ってよかったです。
私が使っているのはUSBの有線タイプ(Optical)。同じExpert Mouseの無線タイプやSlim Bladeっていうのもあるんですが、どうもあの赤色が苦手で手が伸びません。ボールの色を選べたらいいのに。
やや小型のタイプでは、これも自宅で使っています。(ボールは赤いですが小さいので我慢しました)
他社製のトラックボールもありますが、基本的にはボールがビリヤード玉ぐらい大きく重い方が操作感は滑らか、小さいボールは全体がコンパクトになるが慣れるまで難しい、と言えると思います。
ポインティングデバイスの両刀使い、仲間が増えるといいなぁ。