KOMPLETE KONTROL M32/「使える」ポータブル・コンパクトMIDIキーボード

Native Instruments の Komplete Kontrol キーボードがすっかり気に入ってしまい、出先での音に関わる打ち合わせ用にコンパクトなM32を買って半年くらい経ちました。

Sシリーズと比べると大型ディスプレイがない(Aシリーズと同等)のは多少残念感はありますが、鍵盤の感触や操作感を含めてミニキーボードの中では好印象です。

持ち運びについて

このキーボードを買うにあたっては「持ち運びやすさ」が重要なポイントでした。そこで私が「持ち出しセット」としてまとめているのがこちら。

  • KOMPLETE KONTROL M32
  • 伸縮タイプのUSBケーブル+USB-A/C変換プラグ
  • フットスイッチ(YAMAHA FC-5)
  • 収納袋(サンワサプライ・クッションケース)
  • 帯留めのゴム(100均で売っていたもの)

M32一式を袋に収めるとこんな大きさ。さすがに小さなカバンには入りませんが、やや大きめな登山用リュックサックならMac共々収まります。(←私はそのリュックを常用してる)

スーツケースだと、外寸55cm以上程度の物だと気軽にサッと入れられました。

※サンワサプライのソフトケース、型番が不明ですがおそらくコレではないかと。寸法ギリギリのため無理やり入れている感はあります。

伸縮式のUSBケーブルはこちら

使っているリュックサック

キーボードとしての実力

現実的にそこそこ気軽に持ち出せるのは前提として、キーボードとしての使い勝手はどんなものか。

2オクターブよりちょっと広い鍵盤

実はこれより前からKORG nanoKey2を持ってはいたんですが、カチャカチャいう鍵盤しかり、音域の狭さしかり、私の用途からすると「小さい」以外はまともに使えませんでした。

このM32は、名前の通り鍵盤は32鍵でF〜Cまで。これが絶妙で、もちろんピアノのように弾こうとすればすぐ足りなくはなるんですが、ぴったり2オクターブ止まりのものと比べるとだいぶマシでした。+7鍵の違いは予想以上に大きかったです。

鍵盤の質感もミニキーボードの中では秀逸。短い長さでバネ式ゆえ鍵盤の奥の方は弾きにくいですが、少なくとも今まで触った中ではかなり良いです。

※とにかく軽くて安くて小さいキーボードが欲しい、という人にはオススメです、KORG nanoKey2。

サスティンペダルが使える!

後ろにサスティンペダル端子が付いていて、いわゆるダンパーペダルが使えます。持ち出し用にはYamahaのフットスイッチを合わせました。

Korgのペダルは持ってないので試せてませんが、極性は自動切換になっているようです。(踏んだ状態で起動して試した)

Sシリーズとは違ってハーフダンパーは使えない、という話をどこかで見かけたような… とはいえハーフダンパー対応のRoland DP-10も繋いでみましたが、少なくとも(コンティニュアスではなく)スイッチモードで使うことはできました。

ちなみにYamahaのFC-5、プラグのところがストレートかつしっかりし過ぎていて、鍵盤から後ろに大きく飛び出てとても邪魔です。モノラル・フォンのL型変換プラグを挿して対応することにしました。

KOMPLETE KONTROL キーボードとして

普通のレビューならここから話すんでしょうが、こちらは他で語ってるところが多いので省略気味に。

Aシリーズ同等の「画面なし」操作は、Sシリーズをメインにしているとやや頼りない感じはありますが、それでも最低限の機能は充実していて良い。DAWのコントロールもある程度できるので、実際とても便利です。

そして特筆すべきは、最近のアップデート(2.3.0)でMIDI機能のカスタマイズ(カスタムマッピング)も可能になったこと。Komple Kontrol Software を経由しないで使うプラグイン音源(例えばViennaのSynchron Playerを使ってる)でも、それに合わせたカスタム設定を作っておけます。NKS対応音源でも、物によっては自分でカスタマイズした方が断然使いやすくなります。

私はAdobe Lightroom(写真管理ソフトウェア)でもKomple Kontrol キーボードを活用してるので、そういう点でも心強い。

最後に

付属する音源プラグインも結構豊富。これからDTMを始める人、かじってたけど本格的に深めたい人で、ミニ鍵盤を探してるにはとても良いと思います。(私は元々のユーザーだったので恩恵はなかったんですが、最初にS49とKOMPLETE 10を買った時には世界が変わりました。)

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