ブツ撮りする時、背景紙を敷いてストロボをセットして撮る、という流れが多いとは思うんですが、映像用機材のLED定常光を使うのも良いですよ、という話です。
とあるブツ撮りの現場が、撮るものの種類が非常に多く、一品一品「これは何だ?どう置くのが良いんだ?」とデザイナー含め数人で話し合いながらの撮影でした。
ブツ撮りとしてセッティングして撮る際に、ストロボだと(モデリングライトはあるとはいえ)最終的にどう写るのかを把握するのが難しくなります。ましてやカメラマン以外の人も多いときは。一眼レフにもライブビュー機能が標準的にある今、「最終形を見ながら撮れる」メリットは非常に大きいのです。
定常光として使えるLEDライトは、例えばこういうもの。
今回使っていたメインのライトパネルはおそらくこちら。(プロダクション勤めの友人にお願いしてレンタルしました。個人で買うのは厳しそうですが…)
光を拡散させるソフトボックス付きでこういうのもありますね。中身が電球なので面っぽさは減るのかもしれませんが、距離を取れば大丈夫そう。
その他業務用機材屋さんで探すなら、例えば:http://www.prokizai.com/shopbrand/ct01-11 とか。
また光を拡散させるのも、ソフトボックスよりも薄い大きなシートを挟むほうが、光源との距離が取りやすく、結果的により広く拡散させることができました。借り物なので撮影用のしっかりしたものを使いましたが、いわゆるトレーシングペーパーでも代用可能ですね。
撮影では、全て定常光で5灯用意していましたが、基本的にはストロボを使う台数分を置き換えるという発想でOK。
カメラをMacに繋ぎ、ライブビューを使用、同時に別のモニターにも画面をミラーリングし(必要なら無線LANも経由して)、数人のスタッフがそれぞれ確認しながら作業できるようにしました。
ストロボほどの瞬間的な光量はないので素早く動くものには向きませんが、多くのブツ撮りの場合では有効なやり方だと思います。